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【開催レポート】第1回 Kochi Dialogue Bar

2017年7月28日、第1回Kochi Dialogue Barが高知県産学官民連携センターにて開催されました。

今回はそちらの様子をご紹介させていただきます!

Kochi Dialogue Barとは?

Kochi Dialogue Barは、一人ひとりが、今関心のあること、課題と認識していること、気になっていることをオープンに語り、参加者がそれぞれの経験から相互に学び合う、協働的学びを体感できる場として月に1回ペースで行われる完全招待制の実践共同体(community of practice)として運営されています。

(Kochi Dialogue Barの趣旨)

地域には数多くの複雑で多様な課題があり、そこで活動する組織にも内在する課題があります。こうした中で求められているのは、いわゆる「動的なパートナーシップ」によって課題解決に向けて協働的に学び合うコミュニティをいかに創り出すかだと考えられます。
つまり、問題に直面する一人ひとりがそれぞれの専門性を高め合うことが重要となっているのであって、そのためにはいわゆる「バウンダリー・オブジェクト」と呼ばれる存在が重要だといえます。

そして、これからの地域では、既存の分野や地域、学問領域を超えて、異なる領域の間に新たな関係性を見つけ、領域の際を越えて行動できる人材が必要となっているのだと理解できます。

Kochi Dialogue Barでは、こうした考えに基づき、

1) 何かしらの興味関心をもつ個人たちが
2) 自らの自発的意志によって参加するオープンな学びの機会として
3) 同じ志をもつ仲間のサポートを得ながら
4) 新たな価値を創造を目指し
5) 結果として、当人の能力形成・キャリア形成、そして、地域や組織の発展に向けた学習の場

を目指して運営されています。

そのため、いわゆる勉強会やセミナーの様に、「誰かから学ぶ」「事例から学ぶ」「理論から学ぶ」といった場ではありません。また、「ただ対話をする場」でもありません。

第一回Kochi Dialogue Bar開催!

さて、2017年7月から月に1回ペースで開講されるKochi Dialogue Barですが、第1回目は7月28日に高知県産学官民連携センターにて、開催されました!

チェックイン

まずは、本会の主宰である、高知大学地域協働学部講師須藤から本会の趣旨や場のルール等について説明がありました。

キーノート

第1回目の話題提供として、高知県立大学文化学部4回生の島野真帆から「私が高知県立大学で学んだこと」について話がありました。

4年前に、県外から高知県に進学してきた当時の心境や、色々な葛藤の中で歩みを進めてきた経験、また、彼女自身が高知県立大学で学んだこと、考えたことについて話がありました。

「私が高知県立大学で学んだこと」内容

高知県立大学では、平成25年度から、以下の3つの目標を掲げ、地域の課題解決に主体的に取り組む学生を大学として支援する「立志社中」をスタートした。

 1.地域の課題に高い関心を持った学生が、地域の方々と協働して取り組む

 2.学生が地域の方々と一緒に活動することを通じて、学内だけでは学べないことを学ぶ

 3.大学と地域が協働して、よりよい地域づくり・人づくりにつながるしくみをつくる

自分自身も立志社中に所属し、1年次から地域にでて、最終的には自分の研究領域も地域文化にする等、地域で様々なことを学び、経験させてもらった。

地域に出て、色々なプロジェクトに携わらせてもらっているさ中、県立大学では一昨年度から、「地域学実習」が始まり、県立大学の全生徒が必修科目として、地域で実習するプログラムが始まりまった。

全生徒が地域にでることが必修化されていることで、学生にとって良いきっかけを提供してもらっていると感じる一方で、「地域に出ないといけない」とただ単位を取りに来ているだけの学生や、地域に入っても何も動かない学生も見受けられ、ある意味で地域が大学に使われているのではないかと感じるようになった。

学生の意識を変えるためにはどうすればいいのか。

文化学部以外の学部生は資格試験等でそもそも興味がないことは重々承知しているが、必修化している以上、全学生が参加せざるを得ない。この問題について意見をもらいたい。

ボーム・スタイル・ダイアログ

キーノートを受けて、志を持っている学生が自ら地域課題を見つけ出し、住民と一緒になり行ってきた現在までの地域活動には、学生と住民の両者に多くの学びがありました。

 

しかし、地域活動が授業で必修化された今、志を持った学生とそうではない学生が一緒になり、地域活動を行うことは果たして意味があるのかという疑問が浮かび上がりました。

 

以下は、参加者の間で行われた対話の一部です。

・educationの方向性を開拓ができるのが「地域」という場であり、自分で問うて自分で学ぶというプロセスができる場所である[js1]

・ある地域では生徒が、地域で活動する中、失敗する経験を積まずに成功経験だけ積まれ、プレゼン能力やパフォーマンスのみができる生徒が多くなった。

・一方、ある地域の学生は、地域の課題の本質に向き合えており、失敗経験や成功経験を積んで、一人で周りの人を巻き込みながら、行動にリスクを負いながら、何が求められているのかを判断しながら動くことができる。

⇒前者の生徒は自分ができると勘違いしてしまう傾向がある

⇒志をもった学生が地域に出ていたときには、後者の学生が多かったが、必修化された授業の中 では、後者にあたる学生が少ない。

・地域にでて活動することが必修化された際に、自主性、主体性、当事者意識がないと厳しい。

⇔しかし、「地域に出る」という選択を自らしないと当事者になれない。

・地域で貢献することが必ずしも必要ではないが、必修授業にすることで興味の幅が広がる。

・地域側にも問題があり、学生を受け入れ地域を変えていきたいなら、まず当事者である地域住民が本気になる必要がある。

・決められた範囲内でその通りにしかできない学生がいる一方で、見せ方をうまくして自分のやりたいことを前に進めることができる学生がいる。

・学校教育において、考える過程より結論ありきの勉強が一般的である。(特に受験勉強においては謙虚にそれが表れている。)

⇒ただ覚えるだけでは、自分自身で授業中に何かを見出すことができない。

⇒結果、自分が何を学んだのかを言えない生徒、学生が多く存在する。

・教育のパッケージ化をツールとして用いることは良いが、それが各地域に適応していないことが問題である。

・パッケージ化された教育は再現性が高く、昔は役立っていたが、近年は違っている。

・生徒、学生は今学んでいることが、どのようにつながっていくのかを知らない。

     ⇒学んで身についた知識と現場で必要とされる力がリンクしない。

⇒幼いころから、何のために学ぶのかを理解させることが必要である。

⇒知識が現場で必要とされていることにつながれば、現場で判断できる力が養われる。

・地域は常にイレギュラーで動いており、そこに主体性を持って入ることが大切である。

⇔一方で、地域に入りたくない、入れないと思っている学生がいることも事実である。

⇒こういった学生に何が出来るのかを教員が提案してあげることが大切である。各々の学生の役 割、チームがどこに向かっていくのかを示す役割が教員にはある。

地域活動に志を持った学生が、地域が抱える課題に対して、各々が持つ知識等を用いながら住民と一緒になり取り組む姿が以前の地域活動の在り方でした。

しかし、大学の授業として地域活動が必修化され、志を持っている学生とそうではない学生が一緒になり地域に出て活動することが果たして正しいのか、本当に必要とされているのかという疑問に対して様々な考えが交差しました。

地域活動は、自ら志願し、生徒・学生が主体性、自主性、当事者意識を持ち、地域の課題と自分たちがやりたいことに向き合う必要があります。

しかし、これらを全員が持ち地域で活動することは困難です。その原因として、考える過程より結論を重視するという日本の教育制度やパッケージ化された教育があげられます。

生徒・学生が、どのような目的のために学び、それらが将来どのようにつながるのかを理解できていません。そこで教員は学んで身についた知識と現場で必要とされる力をリンクさせる力が必要であると考えられます。

 

地域はイレギュラーに動いている場であり、生徒・学生が主体性をもって入ることが大切ですが、主体性を持たない生徒・学生に対して彼らが地域活動を行う上で何ができるのかを提案していく教員も必要であるのではないかといった意見が出ました。

パターン化された学びを続けるのではなく、何のために学ぶのか、今後どう学んでいくのかを学生が主体的に選択してもいいのではないかと気付かされました。

今回の会で、パターン化された教育を受けてきたため、主体的に動いていると思っていても、地域活動を通して答えを探していたり、指導してくれる教員の答えに学生が着手してしまっている現状があることが浮き彫りになりました。

 

学生が持つ各々の価値観、学びの仕方を、学生がより主体的に動いていく必要性があると感じました。

参加者の声

イベント後の意見として、

「色々な立場の方のやっていることや考えを聞けるのが純粋に楽しかった。意見する/されるという関係性ではない場で、対話ができるのは本当に貴重だと感じた。」

「雑談ではなく、勉強会でもなく、方向性を持って話を深堀することは面白い。」

等の声があがりました。

また、

「行政と大学の付き合い方。相互に良い形で事業を進めることが出来る関係が作れそう。」

と、今回の学びが仕事に良い影響を与えるのではないかとの声も上がり、次回開催への期待も高まっています。

以上が、今回の開催レポートとなります。

次回は2017/8/31にKochi Dialogue Bar Vol.2を予定しております。

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